駒沢公園脇にある、オーガニック/天然酵母パンの名店 ”空” のクロックマダムを食す。
ここはとにかくパンが美味しい。
それをさくっと焼いて、中に卵と色んな薫りがするベーコンがはさまった極上のサンド。
そんでBGMはMichael Jackson “Rock With You – Frankie Knuckles Remix”。
家で独りでキュンキュンしながら良い昼食を迎えました。
そんでKFの仕上げにとりかかります。
作業は順調。
とりあえずアナログ用の4曲がまもなく完成。
11日(火)にM’s Discにてマスタリングします。
今回はアナログオープンリールのテープにマスタリングした音をおとします。
今は通信網の発達で、マスタリングデータやミックスダウンデータをネットで送ってというのが主流になりつつあります。
しかし今回は何故わざわざアナログのテープに落とすのか?
こないだのブログにも書いた通り今回はハーフスピードアナログカッティングをやってもらうためです。
このハーフスピードアナログカッティングができるエンジニアは世界でも数名。
ハーフスピードアナログカッティグのことを全く知らないカッティングエンジニアもいるくらいですから、これはかなり貴重な存在ですよね。
ハーフスピードとはそのものずばりマスターテープを半分のスピードで再生して、アナログ用のマスターも半分のスピードでカッティングするという技術。
ってことは半分のスピードの音を聴きながらカッティングするので、元曲を良く聴き込み、技術と経験でカッティングするってことですよね。
これは確かに至難の業です。
しかし何故こんな分かりにくいことをするのか?
理由は簡単で、半分のスピードにすることで回転が安定しきれにトレーシングされエラーが少なくなる、CDーRとかをなるべく低速で焼くと音が安定するのと近い考え。
左右の定位感(ステレオ感)や音の粒立ちのよさ、空間性の確保など利点は沢山あります。
問題はカッティングしてみないと最終的な音がわからないということでしょうか。
(それはアナログ全般に言えることですが、その中でも特に)
なのでこんな大変な作業ができるエンジニアが少ないのだと思うし、需要も少ないのでしょう。
それにマスターとなるテープも今では需要がないため入手困難。
通常は1本に2〜3、ポップス系なら4曲くらい入るのですが、ハーフスピードカッティングにするためにはこのテープも倍速で録音(ややこしくてすみません)するので、10分近くある自分の曲だと1曲1本になります。
1本今相場で1.5万〜2万円、、、南無阿弥陀仏、、、、。
まあ今回はここまでこだわってみたかった、アナログの可能性にかけてみた、、、いやただ単にアナログバカの趣味の世界ですかね。
ハーフスピードカッティングの元祖Mobile Fidelity Sound Lab (MFSL) については、詳しくは色んなサイトがあります。
例えばここ。
それとSound for EverywhereコーナーでもBernie KrauseやPink Floydのところでも触れてますので是非読んでみてください。
いまだにこのレーベルからのリリースは続いていて、相変わらず高音質かつ名盤が出ています。
高音質レーベル世界1と言っても過言ではないでしょう。
いや〜でもわかりにくいですよね。
聴き比べとかしないと難しい世界かも。
でも音楽なので理屈で分かるというよりも心の奥底で何か素晴らしいものを感じると言った方が良いかもしれませんね。
限りあるあなたの人生に素晴らしき財産達を是非!
MFSL