Pop Time明けの疲れた身体でしたが、今日は夕方から笹塚にある小松さんのところに行ってきました。
小松さんと言えば知る人ぞ知る、真空管アンプのクラフトマン。
こちらの話を丁寧に聞いてくれるし、機材的な知識は勿論。
そして実験が大好きな方で、我々のことを非常に理解してもらってます。
さて何故今日行ったかというと、真空管のラインアンプを作ってもらおうと思って行ってきました。
現代のデジタルサウンドは、便利かつ耳障りが良いので重宝がられますが、人間の心に響く音というのはやはり昔からあるアナログ(自然)の音。
その最高峰が真空管だと思います。
どうしてもコンピューター中心の音作りになってしまうので、最近はコンピューター内部のエフェクターを使用するのを少なくしたり、外部アナログEQ等で味付けをしていますが、何かもう一つ足りないなと思っていた矢先、小松さんを紹介してもらって、真空管の音の厚みを体験することになりました。
真空管が持つ独特の歪みは、例えばヴォーカルに使用すると、シ音等が歪むことにより奇麗に馴染み、独特の倍音感がついて、トラックの中に絶大な存在感を与えます。
その理論で、デジタルシンセやデジタル楽器の音を真空管に通してあげると、デジタル臭さがある程度解消されます。
更に真空管の種類によっては中域重視だったり、高域重視だったり、フラットだったりと独特の音作りができ、まさにEQいらず?かもしれませんね。
デジタルやトランジスタに比べるとSNの面では劣りますが、あの独特の柔らかなサウンドを現代は必要としていると思います。
小松さんとの話の中でも出ましたが、所詮音なんで、どんなに文章や言葉で表現しても、一発の説得力ある音を聴かせたら、皆無条件で反応するということ。
とにかくすぐに作ってもらえるということで、仕上げがほとんど終わっている楽曲達ですが、どうしても気になっていたパーツにこの真空管を通してみたいと思います。
さてどんな音に仕上がるかな。
楽しみです。
小松音響研究所