Joy and Pain
この場合SM的な痛さに快感という意味ではないですよ。
困難を乗り越えて初めて喜びが訪れるってこと。
喜びや快楽だけでは人は成長しないし、人生に喜びなどない。
何不自由なく暮らす人たちは気づくことがないかもしれないし、気づいた人は更に上の世界へ行けるはず。
常につきまとうのはお金の苦労。
これは人それぞれに物欲(お金を出さないと手に入れられないもの)があるだろうし、人によっては物欲や所有欲がないので、お金にそう苦労することもないだろう。
でも大半の人は生活していくのに、趣味に、娯楽に、ときにはストレス解消にと色んな場面でお金を必要とする。
お金を得る=仕事をするということだから、それはもう楽な世界ではない。
仕事だけでなく多くの苦労が、生きていく上で付いて回る。
それを乗り越えたときの快感は、他では得ることができないもの。
Joy and Pain
昨日Kaikooという都市型フェスに出演しました。
凄い雨にもかかわらず多くの人たちが渋谷の、あの円山町付近クラブ街をうごめいていましたね。
自分がプレイしたのはGladという箱。
ライブとライブの間の転換DJ、そう思って参戦した。
ライブとライブの間のDJは本当に難しい。
基本ライブを観に来ている人たちが多いから、次の出演者までのBGM係になることが多いから、常に修行の心で準備している。
でも昨日は凄く良いバイブだった。
前のバンドの演奏も素晴らしかった。
そして転換DJというものでは全くなく、一つのフェスの一人の参加アーティストとしてプレイすることができた。
以前L.E.D.のアルバムリリースパーティーでDJしたときみたいに、全ての人ではないけれど、多くの人たちは次のバンドへの転換としてではなく、その一日を楽しむ気持ちで乗ってくれていた。
結局我々は皆が楽しそうにしていれば、考えていた以上のことができる、というか自然とそうなっていく。
家で選曲するときは、ああしてやろうとかこうしてやろうとか色々策を練ったりするものだけれども、本当に素晴らしい瞬間のときは、自分が一人歩きすることはない。
常に音楽がそこにあり、最優先であり、それを楽しむ人たちが空気を作ってくれる。
我々はそこに降りてくる音楽をプレイするのみだ。
こんな後はとても気分が良い。
晴れ晴れとした気持ちとでも言ったらいいのか。
仕事やお金のことも忘れ、純粋に音楽を楽しむ。
でもそれはまじめに、一生懸命、苦労を惜しまず、音楽に愛を持って全ての困難に立ち向かってこそ得られるもの。
そうやって頑張っていると、少しかもしれないけれどご褒美が受け取れるのかもしれない。