最近念願のプロジェクターをハードオフにて激安で購入。
スピーカーも新しくなったので、たまに大きな画像と素敵な音響でDVDを鑑賞する時間を作っている。
(といってもなかなか忙しくて、見たい物をまだまだ観れていないけど)
今日は久々ROVOの日比谷野音の超絶ライブを観て大感動した後、これまた久々にガーデンホールでのCalm – Moonage Electric Big BandのDVDを観た。
自分の過去はあまり振り返らないので、作品のリリース後はアルバムでさえあまり聴き直すこともない。
ましてや2時間にも及ぶライブ映像を見直すってことはほとんどないのだけれど、これから始まるKFツアーへのエネルギーチャージの意味も込めて観てみました。
ほぼ10年前近くにやったこのライブ。
当時としては自分みたいな打ち込み系のライブがこんな大きな場所で行われることはなく、全てが手探りだしチャレンジだった。
再評価としては申し分無かった。
今あれをやれと言われても絶対できないし、あのときの苦労は半端なく、それもあり今のライブ形態に落ち着いた感もあるくらいだ。
今も一緒にやってるメンバーも勿論いて、たまに会うメンバーも久々観ると若く生き生きとしていた。
でも歳は取ったけれど、メンバーから放たれるオーラは一つも変わらず、音楽への愛情とプレイは段違いだ。
しかしあの緊張感はなんなんだろう。
その緊張感ですら飲み込んでしまう程の聴衆と、緊張をプレイのエネルギーとしたバンドのパワーはもの凄かった。
そう考えるとたまには過去を振り返ってみるのも良いものだなと。
我々は歳をとって身体が衰え、最後には死というものが待っている。
でも一生涯このチャレンジ精神、若さ故の無謀さ、やりたいことをやる気力とパワーを失ってはいけない。
心の健康と若さは常に持ち合わせていくべきだ。
その上にこれまで積み重ねてきた、そしてこれからも積み重ねていくキャリア/経験を上手にミックスして、自分を高めていかなければならない。
小手先の器用さや教養はいらないし、無謀なだけの精神的若さは必要ない。
歳をとるのは必然なんだから、その両方を上手に受け入れ、利用し、そして道を更に切り開いていいかなくてはいけない。
4/18には新しいアルバムが登場する。
もう何人目になるかわからなくなりつつある新しい子供だ。
そしてライブツアーやDJツアーをやり、久々UNITでのリリースパーティー。
そこでは久々6人編成という、最近ではなかった少しだけ人数が増えたバンド編成でのチャレンジとなる。
10年前とは忙しさも変わったメンバー達とどれくらいコミュニケーションが取れて、どれくらいの高みに上がれるかはまだ全くわからないし、どの曲をやるべきかもまだ固まっていない。
しかしリリースパーティーとはいえど、それはアルバムのリリースの記念だけではなく、ライブという常に他のメンバーとのコミュニケーションから生まれる楽曲の再構築という行為の、常に進化する新しい形へのチャレンジには変わりないし、そのことを続けるという意味でのリリースパーティーという考えでもある。
リリースパーティー=新曲のお披露目という考え方はとうに捨て去っている。
もちろん全くやらないという訳ではなく、リリース時点での最高のパフォーマンスをするだけだ。
どの曲をやるのではなく、リリースパーティー時点での最高のパフォーマンスがどの曲にフィットするかを見極めて演奏するだけ。
ワンマンライブとは違い、色んなゲストミュージシャンやDJ達がこのリリースパーティーに華を添えてくれるので、その一晩を通しての空気感、流れも見物だ。
このあたりは企画してくれたオーガナイザーが全力を尽くしてくれると信じている。
だからこそ、自分は自分の最高のパフォーマンスを見せるだけ。
今回のアルバムにはそれなりの自信がある。
今の世の中CDの売り上げは散々なものだ。
このあたりはCDのみに封入される8ページにわたるCalmからの手紙をみてください。
ある意味自分がデビューしたときと同じような攻め方をしている。
今回あえてフライヤーを作らなかったり、広告を打たなかったりしているのも、ファーストシングルやファーストアルバムをリリースしたときと同じように、買ってくれた人から人へ、一番リアルで正しい情報と宣伝が今も必ず行われるであろうと信じてのこと。
初回に何枚売れたとかは関係ない。
ファーストアルバムなんて最初のオーダーは確か750枚くらいだったはず。
そこから人から人へ、噂から噂へと売り上げ、そうそのCDが欲しい、聴きたいという人が少しずつ増えていって今がある。
いまだに自分は音楽が大好きだし、その大好きな音楽にまだ音楽としてのパワーが残っていると信じている。
メジャーな音楽がどうとかビジネスのことしか考えられてない音楽だとか全く関係ない。
自分は自分の道を進み、やりたいことをやるのみ。
ときにはそれがポップなものであったり、Calmの王道の音であったり、ときには実験的なものだったりするかもしれない。
その時点の自分の思いを音に、DJのときには選曲にするのが自分の天命というのは今も変わらない。
さあ今回のアルバムから生まれる新しい出来事や出会いに期待し、少しでも売り上げが上がるよう最低限の努力をし、駄目なところは反省し次に生かし、今秋訪れるCalm15周年イヤーへの布石になれば良いかな。
ツイッターやらMixiやらFacebookなどやってない自分にとって、自分の思いを吐き出すのはこのコーナーだけ。
最近は忙しさもあるけれど、書きたいことが山ほどありすぎて逆に書くことを躊躇してしまう傾向があるが、気分が乗ればまたこうやって、怒られるかもしれない、嫌われるかもしれない、書かなきゃ良かったと後悔することもあるかもしれないが、徒然なるままに書き記していきたいと思います。
さあまずは4/18のリリースに向けてもう一息頑張ります!
Calm