Oasis@Bar Music

DJという言葉に、ときと場合によるけれど、最近違和感を感じるときがある。
その代表例が今日のOasis@Bar Musicだ。

元々ディスクジョッキーというラジオ番組の進行と選曲をおこなったりする人の役職をそう呼ぶようになったので、基本的な意味というのは選曲〜進行ということなんだろうけど、今ではDJは悪の現況と認知されたり、地下空間でストロボやスモーク等を多様しながら、ときにはクラウドを熱狂させ、ときにはスクラッチや絶妙なミックスを施しながら一晩をナビゲートする仕事というレッテルが貼られ、何故か一つの方向性だけをDJと安易に呼ぶようになっている。

確かにその一面もあるのは分かっている。
自分もLoopでのB4Eやゲストでプレイするダンスミュージックパーティーのときにはそういった行為をやっているので、DJという言葉を否定しているわけではない。

ただ今日のOasis@Bar Musicや一部のラウンジパーティーのときは、出来る限り曲の頭からラストまでプレイし、ミックス等を必要としない選曲と流れを作るよう心がけているし、自由気ままにプレイしているので、どうしてもその場合はDJという言葉を使ってしまうと、自分としてもDJという一般認知された行為とは違った気持ちになっているので、毎回皆さんにパーティーの概要を伝えるときにDJという言葉を使うこと自体に違和感を感じている。

まあ自分のパーティー全てに言えることだけれど、(ここではDJという言葉を使うけれど)DJというのはあくまでもパーティーの一部でしかなく、箱のスタッフ、音響、ライティング、クラウド、ドリンク、そして楽しい会話全てが音楽を中心としてパーティーの終わりまで続くのが理想だと考えている。
だからDJを観に行くという行為ではなく、音楽を楽しみに行くという姿勢が大切だ。
特に自分はたいそうなプレイやスクラッチ、ミックス等を見せるスタイルではないし、顔を売りにする美形のDJでもないので、あくまでも裏方に徹する姿勢というのが好きだ。
ダンスミュージックのパーティーであれば、音楽に反応して気持ちよく踊ってもらうのが一番だし、ラウンジであれば座って心地よく音楽を聴きながら物思いにふけったり、友達と会話したり、お酒や食事を楽しんだりしてもらうのが一番だ。
特にラウンジパーティーのときはDJは見えなくても良いかもしれないと考えているし、ラウンジパーティーで店の雰囲気も考えずに自分中心に盛り上がり過ぎてもちょっとどうしていいのか困ることがある。

個人的にはプレイ中に話しかけられるのも苦手だ。
リラックスしてプレイしているように見えるかもしれないけど、実は結構集中して選曲/プレイをしているので、少しでもその集中力が途切れてしまうような出来事が起こると、その一日のパーティー/プレイが台無しになることも可能性としてある。

まあまだまだ甘い自分がいるのかもしれない。
もちろんプレイしている曲を聞かれることは悪い思いはしない。
自分が信じてかけた曲を気に入ってくれたからなんだろうと嬉しくなるから。
でも話しかけるタイミングは難しいですよね!
自分がクラブ等に遊びに行くようになった20歳前くらいから、常にそういったタイミングというのは難しい。
今ではiPhoneなどで即座にその曲が分かったりするけれども、昔は一晩楽しんだあと、最後にDJにあのときのあの曲はなんですか?と一晩で印象に残った2〜3曲を聞きにいったものだ。
そして次の日に探しに行く、、、それが日常であったし、だからこそ心に残ったその曲を手に入れた喜び、感動が、最終的に自分の肥やしとなったものだ。

まあ話しかける云々はその人の生き方でもあるので、押し付ける気はない。
タイミングさえ合えば喜んで話もします。
これもパーティーの一部だろうし。
ただラウンジパーティーのときのそれぞれの楽しみ方は考えてもらった方がいいですね!
ダンスするなとは言いません。それは自由です。
騒ぐなとも言いません。それも自由ですが、自己中心的になりすぎず、きちんと周りを見回して、そして選曲者の集中力をそがないようにが希望です。

あくまでも自分のことですが、集中して乗せてもらえばプレイ自体も良くなっていきますから。
それはB4E等のダンスミュージックパーティーでも同じことです。
結局乗せられ上手なところがあるんでしょうね!
ときには厳しい意見も必要だし、ときには上手く乗せるのも手。

そういった意味も含めて、DJ(セレクター)はあくまでもパーティーの一部、パーティーはトータル。皆で作り上げるものだと考えてます。
全てに当てはまるわけではないですが、基本概念としてはそんな感じでやってます。


でかなり脱線しましたが、DJに変わる良い言葉を探しています。
LoftのDavid Mancusoは常にYour Musical Hostという言葉を使ってます。
確かにです!
Loftはやはり色んな意味でパーティーの究極の姿だと思ってます。
音楽、人、ライティング、デコレーション、会話、全てが徹底しています。
こんな素晴らしいお手本があることに感謝します。

脱線しまくりですが、そんな思いを常に込めながらのOasis@Bar Music。
音楽だけに言葉でパーティーの内容を説明するのが難しいです。
トラックリストを公開したり、配信するという現代的な手法もあると思いますが、それはあくまでもバーチャルでしかありません。
パーティーは現場のみに存在するものです。

Oasis@Bar Musicでは、本当に音楽好きな主人中村君の大きな音楽愛に包まれながら、本当に今自分が家で聴いてるような音楽だったり、注目している音楽だったり、大好きな音楽だったりを、あらゆる角度からプレイしています。
そんな自由な空気感を作れるのもBar Musicあってのことだと思います。
Jazz喫茶やロックバー、また普通のカフェなんかでのBGMとも全く違います。

その違いはどこにあるのか?
答えは来てくれた人たちにしか分かりません。

19時〜朝4時過ぎまでと、平日にしてはかなりロングタイムなプレイですが、おかげで終電までのひとときを楽しむのもありだし、時間がある人はゆっくりしていくのも可能なスペースです。

今晩も自由気ままにプレイしてますので、是非一度遊びに来てください!
毎月第1水曜日開催です!

calm