追悼テリーキャリア

自分の青春の1ページを飾ったアーティスト、テリーキャリアが亡くなられたそうです。

青春の1ページと書きましたが、正確に言えばテリーキャリアが再評価さえ始めた90年代初頭、あの声、楽曲、ギター、全てがミラクルと言える彼のスタイルに圧倒されたのがまだデビュー前、学生時代ロンドンに滞在していた時期だったかな。

当時はオリジナル盤はまだまだもの凄い値段がしていて、更に追い打ちをかけるようにフリーソウルムーブメントが起こり更に高騰。
でもこのテリーキャリアとウェルドンアーヴァインは、それ相応の内容だったかもしれない。
レアだけではない何かがあったということか。

そんなバブルな時代を駆け抜け、再発盤もCD化もされたけど、それでもオリジナル盤は今でもそれなりの値段はついている。
要は本物であるからなのだろう。

この悲報で彼を知った人には、丁寧に選曲されたベスト盤から彼の音楽に接してみるのをおすすめします。

生けるもの終わりは必ずある、それは世の常だと思いますが、偉大な人たちが残した彼らの分身達は語り継がれ、良いものは必ずまた評価され、そして受け継がれ残っていく。
その次代に小さくても良いから生きた証を残せ!
時代という物差しに傷を付けろ!
そしてその気持ちを持ち、今一瞬一瞬を大切に、一生懸命に生きるべき。
我々には過去も未来もあるけれど、今というこの瞬間はすぐに過ぎ去っていくのだから。


本当に素晴らしい音楽、生き方をありがとう、テリーキャリア。
ご冥福をお祈りします。


深川清隆 a.k.a. Calm

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