Loop、そして皆ありがとう!

ついに終わってしまいましたね、LoopでのB4E。
B4Eはオープニングからガシガシしたダンスミュージックをプレイするようなパーティーではないので、いつも通り始めの時間はゆったりとした聴かせる心地よいグルーヴの曲を中心にプレイ。
身体は自然と揺れる心地よいグルーヴと心に残る美しいメロディー。
それを信条として離陸していきました。
個人的には1曲目から4ツ打ちガンガンでスタートするなんて気分に合わないし、ウォーミングアップすらできずに4ツ打ちだけのパーティーにするってことは趣味には合いません。
それは時間帯や人の入りを見て自然とアップテンポになっていくのが普通だと考えてます。
勿論チルアウト的ではなく、ちゃんと揺れることができる曲をプレイしているので、あとは皆が心を開き、先入観さえなくせば、自然とフロアでダンスすることができるはずです。

とちょっと脱線しましたが、緩やかで自然な離陸をして、本当に1曲1曲を噛み締めながらのスタートでした。

幸いにも始めから多くの人たちに来てもらって、今ここに書いたような情景、皆が楽しもうという姿勢、そしてCalmに対する信頼感がビシビシと伝わってきて、自然とパーティーとして上空に上がっていきました。

今回は久々カートリッジにオルトフォンSPUを使ったので、ミックスはなし。
これも先入観があると楽曲や流れよりも、ただただミックスすることに集中し、またミックスされないことに違和感を感じたりして、始めから拒否をする人たちも多くいますが、この日はそういったことは全くなく、ミックスしなくとも自然とグルーヴがつながれていき、自分もその曲を楽しみ、微妙なボリューム感に気をつけながら楽しんでました。

パーティーやDJに対して先入観がある人には違和感ありまくりの流れだったかもしれません。
だって普通はずっと同じような音楽をつないでいくんだからね。
でもファンクあり、テクノあり、ハウスあり、ダウンビートあり、バラードありと、ころころ曲が変わっていったかもしれませんが、1日のストーリーは完全に出来上がっていました。
自分が楽しむ、そして自然とお客さんが楽しめるような流れになる。
まさに天から降りてくるという表現がバッチリで、こちらの作為は全くなく、ただただ音楽とクラウドが中心で、自分のエゴなんてのは全く存在しませんでした。
そこに素晴らしい音楽があり、それを楽しんでくれる人、そしてそれが伝わる音であれば、もう他には何も必要としません。

そうそう、今回は音も非常に良かったですね。
オルトフォンSPUのおかげだったかもしれませんね。


とパーティーを楽しんでいたら、あっというまに5時。
いつもならここらあたりから着地を考え始めるのですが、今回はとにかく自分がもっともっと楽しみたい、曲を聴きたい、最後のLoopでのB4Eを楽しみたいというのもあって、まだまだピークタイムが続きました。

いつもならアンコールがあって続いていくはずなんだけど、今回はとことんまで自分が楽しむという、ここだけ唯一エゴが出ましたね。

7時を過ぎた辺りからは、本当に濃いメンツだけが残り、ここからは完璧な信頼関係でパーティーが続きました。

そして自分の満足度と疲労もピークに達した11時過ぎたころにやっと着陸へと向かいはじめ、恒例の川田ユーウォント、そして最後に “You Gotta Love” でついにパーティーが、今のLoopでの最後のB4Eが終わりました。
時計を見ると12時。
いや〜さすがにこの歳で14時間プレイは身体にも、それ以上に神経をつかったので疲れに疲れましたね。
最後まで残ってくれた人たちも、充実感と共に疲労もピークに達していたかもしれません。
そして何より、次の日も仕事があるLoopのスタッフも、笑顔を絶やさず一緒にパーティーしてくれました。
皆さん本当に、本当にありがとう!

思えば今はなき下北沢Wedgeにて7年近く前に始めたこのBound for Everywhere。
途中Wedge、Loopと交互にやったり、WedgeがなくなってからはLoopでのパーティーを続けましたが、やはりあの老舗Loopでパーティーすることの責任感や重圧感に押しつぶされ、渋谷のPlugでやったり色んな場所でやったりしました。
Loopには本当に申し訳なかったと思います。
でもやっぱりLoopだよねということでLoopに話をふったら、是非ともという優しい返事。
勝手に出ていったのに、あんなに快くカムバックさせてもらったのには涙が出そうでした。
B4Eは相当の機材を持ち込むので、いつもよりスタッフは早く入って準備の手伝いをしてくれました。
そして集客が少なくても朝まで付き合ってくれました。
集客により終わる時間が決まる他の箱とは全く違います。
パーティーは集客や時間で終わりが決まるのではなく、パーティーそのものがゆっくりと着地するのが本当の姿だと考えてます。
難着陸だけは避けたいです。

そんな素晴らしい、思い出深い場所がなくなるのかと思うと、また涙が出そうになりましたが、早くの再建を願いここはグッとこらえました。

今回はいつも以上に片付けが大変でしたが、Loopのスタッフの次の日のことも考えると、パーティーの余韻に浸っている場合ではなかったですね。
唯一の心残りです。


そんなこんなで片付け終わったのが13時。
家に帰って寝たのが結局16時。

いや〜とにかく遊び尽くしました。

何よりだったのが、皆がパーティーを楽しんでくれたことと、笑顔が絶えなかったこと。
パーティーの神髄、本質の一部が見れたような気がします。

Loopも次の場所が決まるまで少し時間がかかるかもしれませんが、とにかく今の場所ではもうすぐ終わり。
本当に本当にありがとう!
そして来てくれた人たちもありがとう!
ファミリーもスタッフもありがとう!
楽しかったね!
もうこれ以上の言葉はないかもしれません。

でもまだまだBound for Everywhereは終わったわけではないです。
Loop再建までは、どこか良い場所があればワンオフでもやりたいなと思ってます。
良い場所あれば教えてください。
またわが町にも来てくださいって人は連絡ください。
笑顔と感動を届けにいきます。

次のB4Eは決まり次第またアナウンスします。


と最後と言いましたが、大人の悪のりで、年明け1/15(火)とド平日ですが、東京で初のJSSのDJセットやります。
ボス君と二人旅です。
Loopは1/26がラストらしいので、もう着地しかけのLoopで最後に大人のわがままをやらせてもらいます。
平日ですが、良かったら遊びに来てください。
二人の息が合ったワンオンワンが楽しめると思います。


まあとにかくLoopに感謝、そして早い再建を願い、この長い文章を終わらせてもらいます。

ありがとう、本当にありがとうLoop!

calm