毎月Oasis@Bar Musicを続ける訳

DJという文化が今の形を迎えてかなりの月日が経ったと思う。
自分もこの仕事に足を突っ込んでいる一人なんだけれど、いまだに一般的理解度は低いのかなとも思います。

先日あるテレビ番組の、DJとはみたいな一般認知度の番組を見ました。
作りはテレビ的で非常に面白かったです。
テレビ的編集でもあったのかもしれませんが、いまだにDJという文化に対してのイメージは昔とそう変わらないものでした。

まあそんな状態を作ったのも、火のないところに煙は立たないという一部の業界人のしわざなのかもしれません。
ほんのわずかの人が起こした出来事が全体のイメージを作り上げる。
それくら強烈な出来事だったのかもしれませんね。

でもそういった人達はほんのわずかで、ほとんどは他の業種と変わらないし、もっと悲惨な状態かもしれません。
先がとんがったピラミッド状態だし、やりたい人は沢山いるからなかなか上に上がれない。
上といっても実はそんなに凄い状態でもなく、皆苦労している。

それでも生きてられる人は幸せで、自分もその一人。
そしてDJという行為に対してかなり知識がある人達の中でさえもマイノリティな人達はいます。
それはエンターテイメントとアートの中で苦悩している人達だと思います。

音楽が凄く好きな人たちでもDJのイメージはかたよっています。
それはそれで考えるところあると思いますが、まずは自分のやりたいことが出来る環境を作ることが大切なんじゃないかなと思い、自分はOasis@Bar Musicを続けています。

DJ=クラブDJという考えは既に古くなってきていると思います。
DJが奏でる音楽はクラブだけと限定してしまう偏った思想は早く排除されるべきです。
元々の考え方、DJ=良い音楽を紹介する人という根っこの部分に戻るべきかもと思います。

クラブDJを否定してる訳ではないです。自分でもやりますが、それはそれでとても楽しいことだし素晴らしいことです。
言いたいのは音楽はそれだけじゃない。
バンドの世界だってあるし、BGMの世界だってある。
自分が目指すOasis@Bar Musicの情景は、世界中にあふれる、古き良き、また最新の素晴らしい音楽を、何の偏見もなくただただ伝える。それはまるで自分の部屋で音楽を聴いているようなごとく、、、それが理想です。

こういったことを許してくれる場所はまだそんなに多くはありません。
だからこそBar Musicという場所を大切にしなければいけません。
そして出来る限り多くの人に一度足を運んでもらわなければいけません。
音楽だから、言葉で伝えることが困難だから。
まずは同じ空気を吸って、同じ旋律を耳にして欲しい。
平日というかなりハードルが高いところでやってますが、ビール1杯でもいいから付き合って欲しいです。
仕事の疲れをその1杯と数曲で癒せればいいし、次の糧になればいいし、驚きがあってもいい。
週末のオフには他に行くべき場所ややるべきことがあるかもしれないしね。
たまには平日いつものルーティーンな行動を変えてみるのも、ストレスの発散になったり新しい発見があったりするだろうし。
そんな一部にOasis@Bar Musicがなれたら最高です。

以前ロンドンにいたときに、外国人の遊び上手には驚きました。
平日でも音楽を聴ける場所に繰り出し、呑み、友と語らい、ときには一人音楽にどっぷり浸る。
日本ではあまり見かけない光景が毎日繰り返されてました。
だから文化やアートが発展したり、新しい何かが生まれてくるんだなと。
海外の音楽も含め文化やアートをまねする前に、そのライフスタイルをまねしてみたらどうかなとも考えてます。

自分は音楽に従事しているので音楽を中心に語りますが、その音楽そのものが今よりもっと熱いものに変わっていくことを願って。
今宵もOasis@Bar Musicで淡々と、しかし熱い思いで好きな音楽をプレイしています。


2015.10.7 (wed) Oasis@Bar Music
start 19:00

Music: CALM – All Night
HOST: 中村 智昭(MUSICAANOSSA)

芸術の秋到来!
秋にピッタリの夜長ミュージック、キュンとミュージクを中心にセレクト予定。
夏の暑さに燃え上がった心と身体をクールダウンする音楽を。
これぞまさにCalmの真骨頂!

※19:00~28:00の開催です。
※1Drink Order + Music Charge ¥500
Bar Music バー・ミュージック
150-0043東京都渋谷区道玄坂 1-6-7-5F
Tel 03.6416.3307
Open / 18:00~26:00
アクセス
京王井の頭線渋谷駅西口からセルリアン・タワー方面へ徒歩1分、JR渋谷駅ハチ公口からは徒歩3分。
スペイン・バール「マドリード」前、炭火焼肉「龍」の上のフロア5Fとなります。

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