そろそろインフォメーションも整い始めています。
5月24日、Calmデビュー20周年記念プロジェクト第1弾ベストアルバムが発売になります。
6年程前に当時ラストラムの企画でプチベスト的なものが出ていますが、今回は20周年の本気のベストです。
ラストラム企画のものも、Bar Music中村君の選曲で素晴らしい内容でしたが、今回は自分で自分を懐古しています。
そもそもベストとは何か?
昔と違って最近は活動期間短くてもセールスの為にベスト盤やシングル集が芸能界では幅を利かせています。
ベストって一体何?
だからベスト盤という表現は非常に難しいです。
現在幅を利かせるベストという表現を使うにはいまだに抵抗があります。
(自分の中ではベストとフェスとプロフィールは気をつけろというのがあります。)
デビューしてから20年。
今まで過去を振り返る余裕などなかったです。
とにかく前に進むだけ。
今でも過去の自分ではなく今の自分との戦いが続いています。
そんな中でも一応Calm成人式と言ってもいいのかな。
ベストというチョイスではとても難しい20曲。
だって全ての曲が自分には可愛い愛おしい子供。
それでも20年だから20曲に泣く泣く絞って選んでみました。
自分の主観と客観のバランスで。
前も後ろも左も右も、上も下も真っ暗闇の世界。
動いて動いてもがいてもがいて心から叫び続けて、何故か運良く周りが光を照らしてくれて、
その光が少しずつ大きく明るくなり、いつのまにか周りが見え過ぎてどこに進んだらいいのか分からなくなったり、
道案内が色んな人とチェンジして、心の奥底を叫ぶことだけではいけなくなってきた。
夜中に大自然や砂漠や雨やサンセットや朝日を妄想し、昼間は星空や月や未開の宇宙を夢見る。
数々の楽曲が振ってきて、自分が作ったアルバムに引っ張られ、ときにはぶつかり、ときにはお互い分かち合う。
自分は旧来の作曲家ではなく、現代の妄想家。
しっくりくるコードやメロディをしっくりくる音の質感で勝負する。
ときにはアグレッシィブに、ときには切なく。
皆が想像する、ときには戦わなければいけないCalmへの先入観に涙することもあれば、
そのおかげで多くの出会いがあったりする。
結局この20年、いやデビューする前から何の進歩もないのかもしれない。
自分の嗅覚と危機管理能力を過信することなく、何故かいつもの立ち位置に好んで戻ってくる。
そういった全ての繰り返しで20年は作られているのかもしれない。
記憶力の低下は否めないけれど、少しずつ懐古していけたらいいさ。
今でも向いているのは未来。
自分のベストは常に今。
しかしこの20年を自分でおめでとうと振り返ってみるのも今の気分。
これまで発売したアルバムを持っている人も、初めて接する人も、色あせないことを祈りつつ。
答案用紙を初めて採点して、それが何点でも構わない。
自分がやってきたことに誇りを持って。
少しだけ自分を褒めてあげようかな。
Calm “20 Years Citrus Mellowdies” (Music Conception)
2017.5.24.発売
DISC1
1 Running on the Sand
2 Light Years – 2017 Full Moon Mix
3 Utopia & Visions
4 Cosmic Language
5 Song for Sea of Tranquility
6 New Beginning
7 Earth Song
8 Waltz for the Virgin Forest – Live
9 Journey to the Shadow of the Earth
10 Oasis -2017 Full Moon Mix
Disc2
1 Music is Ours – Saxmental
2 Sunday Sun
3 Pharoah – The Sun
4 Umi-Uta – Sea Song
5 Pearls and the Sun
6 Peace
7 Pining
8 White Breath
9 Authentic Love Song
10 Stories
アートワークはファーストアルバムからCalm全作品のジャケを担当してくれているFJD藤田さん。
今回も暖かく懐古も未来を据えたデザインになってます。
初回限定盤は紙のボックス仕様。とても優しく心地よいです。
全曲Calm本人によるリマスタリング。
色あせない20曲をお楽しみください!