タイトルにある気分、皆さんも体験したことありますよね。
ワクワクドキドキ楽しみ。
この始まる前の気分が一番素敵。
始まってしまえば、あとは終わりが見えますからね。
そんな久々の気分。
しかし小学生ではないので、もっと大変なこともあります。
遠足に行くのとは違って、その遠足自体をオーガナイズしなければいけませんからね。
久々にかなり大変を味わってます。
きっとコンサート自体が始まればもう演奏に集中するだけなんですが、その前までは色んなことがのしかかってきます。
これも20周年の良い思い出とするしかないでしょうが、自分のこととなるとそう簡単には切り替えれません。
切り替えられるのが終わってからでしょうね。
始まる前は妥協なく全力投球。
あと少し頑張ります。
さて会場でもある品川教会。
何度かこの話題にも触れましたが、もう少し書きたいと思います。
何故品川教会になったのか?はかなり話てきました。
今回はグランドピアノ常設で、ライブハウス的な密閉空間ではないところを探した結果でした。
自分はキリスト教徒ではないですが、教会は今では街に一つはあるのではないかというくらいポピュラーです。
クリスマスはもう完璧に根付いてますし。
教会でやることは全く違和感ありませんでした。
まず下見の時点で圧倒されたのを思い出します。
ライブハウスやクラブにはない幻想的な空間。
品川教会は東京の都会の真ん中にあるとても大きな教会です。
だから作りはとても近代的。
建築賞でも受賞してるんじゃないかと思えるくらい。
外はとても近代的。
しかし中は近代的な中にも教会の厳かな雰囲気を内包してます。
観光地ではなく、今でもちゃんと実用している感じです。
幻想的と今でも実用している感じのバランスがとても素敵です。
飾っている食器ではなく、実用的にきちんとデザインされながらも美しい食器の感じです。
まず会場に入って一番ビックリするのはその壮大な感じ。
それはビル3階くらいにもなるんではないかと思われる天井の高さ。
体育館よりもっと高いですね。
同じ敷地面積でもこの天井の高さでより大きく見えます。
住居する部屋と同じですね。
その高さを更に強調するのが、ステージ上の左右と常設されているパイプオルガン。
この規模のパイプオルガンは、そこらの教会には絶対設置出来ない大きさですね。
とにかく圧倒されます。
ライブハウスやクラブだと照明で輝かせるのでしょうが、教会は多くのシステムはありません。
だから教会全体がオブジェとして、デコレーションとして機能すると考え、ますます品川教会でやりたいと思いました。
デコレーションもすればそれなりの機能は発揮するのでしょうが、教会が持つ幻想的な響きと視野を生かす方向で行けたらなと考えました。
明るいうちはステンドグラス越しの美しい光を感じますが、ライブ自体は暗くなってから。
内側からのわずかな光にも反射するステンドグラスと、機能的に配置された教会の常設ものとのコントラストが非日常を醸し出し、今まで味わったことがないというか、長時間そこに居座ったことがないので、まるで異空間にトリップしたかのような気分になります。
言い過ぎかもしれませんが、宇宙?胎内?自然?
とても不思議な感覚です。
お寺や神社とはまた違ったトリップ感です。
そんな場所なので、今回はデコは控えめにというかほぼわずかな照明をメインとします。
盛り上げるギラギラな感じではなく、あくまでも会場の良さと演奏をそっと支える存在として。
ライブアレンジもそれに従って一からやり直しました。
一から全曲やり直すというのは途方も無い作業なんです。
そして作業だけでなく、メンバーとのリハもまた一から。
しかし強者揃いのメンバーたち。
1回目のリハから合格点をたたき出してます。
アレンジについては申し分ないかな。
あと数回のリハで高みへ行けるかもです。
あとは教会といえば独特の響き。
曲作りにかかせないリバーブというエフェクターがあるのですが、残響を作るそのエフェクターの中に教会というシュミレーターというかプリセットが必ずあるくらい。
その長い残響といかに共存するかも今回の課題。
グランドピアノの音はクラシックコンサートでもないかぎりマイクで増幅された音をメインで聴くことになります。
今回もマイクで増幅もしますが、なるべく生の音も多く聴こえるような感じに出来ないか思案中です。
グランドピアノの音は意外に大きいですからね。
今回は極力アコースティックをメインに。
グランドピアノ、ダブルベース、サックスをメインとしてます。
それに自分のPC系の音とシバッチのシンセとウーリッツァー。
ライブやコンサートと言えば(そして普通のクラブやDJバーも)大きな音、人によっては爆音が普通かもしれません。
もちろん非日常の体験と考えるのであれば、家よりは大きな音で体感したい気持ちはわかります。
しかしLoft体験以降自分の中にある「爆音至上主義への反発」が常に心にあるこの状況、必要以上の大きな音への不満を今回は爆発させたいと思ってます。
なるべくアコースティックの音はその直接音が聴こえるように。
どこまで出来るかトライですね。
以前代官山UNITで観たMelanie de Biasioのライブ。
静かに始まり音量は控えめ。
しかしプログラム自体の頂点や各演奏のダイナミクスの頂点は十分な音量でした。
だから小さな音も逆に良く聴こえるし、コンプレッション少なめの大きな音は迫力があり、その音量の大小でさえプログラムの一部かと感じたくらいでした。
う〜ん、音だけに言葉での説明が難しいですね。
これは製作との直結するので、またことあるごとに説明したいですね。
とにかく彼女のバンドが異彩を放ち、大げさではないですが、Loftと同じく自分にそれでいいんだと納得させられる素晴らしいライブでした。
その感動が忘れられないのもあるし、今回のある意味普通ではない状況でもあるので、チャレンジするべきかと思ってます。
そしてそしてこのある意味無謀とも言うべきリクエストに答えてもらうべき人選もしてます。
まずは音響セッティングはMMU三浦さん。
Sunset The Marinaにお越しいただいた人は体感していると思います。
三浦さんのセッティングは非常に緻密。
温度や湿度に左右されやすい音を状況に合わせて細かく変化させる。
音が玉になりやすかったり、耳にささりやすかったりする場合が多いですが、まるでヘッドフォンで聴いているかのような錯覚に陥るくらい広い空間作りと細部が見える音にしてくれます。
人によっては大きな玉になった低音と刺さるような高域を良い音としている人、感じている人も多いと思います。
きちんとセッティングすればもっと心に響く音というか、音楽がより良く聴こえる音になるのです。
それを自分でも体感出来ているのがMMU三浦さんの音作りです。
今回のこの教会の響きという過酷な状況をどう利用して音作りしてもらえるか楽しみです。
更に贅沢なのは、ミックスをウッチーこと内田直之氏にお願いしました。
普段はDUBのイメージ強いですが、ウッチーはアコースティックの基礎もしっかりしています。
そこがただ飛ばすだけのエンジニアとは違う部分です。
基礎の上に立つ暴れん坊?ちょっと言い過ぎか?
教会の部分でも書きましたが、小さな宇宙空間を演奏以外の音の部分で演出してもらいたいです。
リハではかなりつかみ始めていましたね。
ウッチーの新しい一面が聴けるかもしれませんね。
ウッチーファンも多いので、期待してください!
それに今回はアナトミカの衣装提供があるのですが、それは次に書かせてもらいます。
あと1週間近くになりました。
品川駅からやく10分で品川教会のエントランスへ。
そのエントランスを外から観た時点であなたの旅は始まっています。
このブログを読んでくれた人は、ああ確かにと感じたり、それ以上の何かを感じることだと思います。
これぞ教会というべき長椅子も魅力的。
我々古い世代にはフランダースの犬を思い出させます。
木で出来たシンプルモダンな横長の椅子。
仕切りがないので、皆さんの一体感が出るかもしれません。
コンサートは約2時間。
木の椅子ではお尻が痛くなるかもしれませんので、クッションなどお持ちいただくのが賢明かもしれません。
せっかくだからあの友達や仲間を誘ってみたらどうでしょう?
今後の話の種になると思います。
まだ迷っている人は、行かずに後悔しないようにしてくださいね!
お子様にも是非こういった機会を体感してもらいたいです。
「体験」もですが『体感』。
子供がいるから行けないという人、是非是非お子様連れで。
4500円で体感できる非日常の音楽トリップ。
皆さんと一緒に体感したいです!
Calm
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