1962年東京生まれ、サウンドクリエーター/DJ。選曲・ミキシングに於いて抜群のセンスを持ち、サウンドプロダクションに於ける才能が、海外のクラブ・シーンでも高く評価されている。 1980年代初頭に公開された映画『ワイルド・スタイル』に衝撃を受け、ヒップホップに足を踏み入れる。1987年にKRUSH POSSEを結成。日本を代表する実力派ヒップホップ・チームとして、様々なメディアで活躍。
1992年の解散後はソロ活動を精力的に行い、日本で初めてターンテーブルを楽器として操るDJとして注目を浴びる。1994年に1stアルバム『KRUSH』をリリース。その後も、日本,ヨーロッパ,アメリカを中心に世界各地で多数の作品を発表。ソロ作品はいずれも国内外の様々なチャートの上位にランクインし、6thアルバム『漸-ZEN-』は、"インディーズのグラミー賞"といわれるアメリカのAFIMアワードにおいて特に芸術性の高い作品に贈られる"ベスト エレクトロニカ アルバム 2001"最優秀賞を獲得。2004年にリリースした8thアルバム「寂」では、CMJ(全米カレッジラジオ)RPMチャート(エレクトロニック系)で3週連続一位を獲得。2006年には自身による初のセルフリミックスベストアルバム「STEPPING STONES」〈lyricism〉と〈soundscapes〉を2枚同時リリースし、各方面から高い評価が寄せられている。また2007年には、これまでの12年間の足跡を記録したドキュメンタリーDVD BOX 「吹毛常磨」(すいもうつねにます)もリリースしている。
プロデューサー、リミキサー、DJとして国際的な活動を展開しながら、映画、ドラマ、CM音楽制作など幅広く活躍。これまでに、グラミー・アーティストであるブラック・ソート (THE ROOTS)のソロ・アルバムへの楽曲提供、同じく、ハービー・ハンコックや k.d.ラング といった グラミー・アーティストの楽曲リミックス など、ジャンルを越えた様々なアーティストらとのコラボレートを重ね、また2009年には、ロシア全土で公開となったアニメ映画『FIRST SQUAD』の音楽全般を担当。同年のモスクワ映画祭に出展され、見事にコメルサント(Kommersant)新聞賞を受賞した。
また、その他の活動として、1998年よりDJ HIDE, DJ SAKを率いて、プロデューサー・ユニット<流-RYU->を結成。アフリカン・パーカッショニストとのコラボレーションなど、斬新な活動を展開。2000 年末からは、21世紀に向けて発足した<JAG PROJECT>に参加し、2005年に同プロジェクト主宰でリリースされたコンピレーションアルバム「AFRICAN JAG vol.1」にも楽曲提供を行う。そして2009年からは、ビル・ラズウェルが主宰するプロジェクト<METHOD OF DEFIANCE>に参加、バニー・ウォーレルや近藤等則らと共にメンバーの一員としてモントルー・ジャズ・フェスティバルへの出演等を経て、2010年には同プロジェクト名義のアルバム「Incunabula」にも参加。尚、同作品にはあのハービー・ハンコックも参加者として名を連ねている。
現在までに全48カ国、296都市、延べ400万人以上のオーディエンスを魅了。地域を越えて、多岐に渡り高い評価を得続けるインターナショナル・アーティストとして、今も尚、しっかりと独自の軌跡を残し続けている。
そして2011年。いよいよ自身の本格的なソロ活動20周年を迎え、7月の東京での20周年キックオフイベントを皮切りに、9月からはマンスリーでのシングル配信企画がスタート。また12月からは20周年ワールドツアーも始まる。今も尚進化を続けるDJ KRUSHがいよいよ新しいステージへと歩を進める。 |