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Ortofon SPU 90anniversary

大阪トライアングルで今週土曜日に行われるBound for Everywhere出張版”Tones”に凄いアイテムが急遽参加します。

まずはオルトフォンの説明から。
芸術の国デンマーク生まれのこのカートリッジ(針)を中心としたブランド。
今でも手作りによるその繊細かつ大胆な音は、昨今のオーディオファンを虜にしています。

現在クラブで多く使用されているMM型ナイトクラブも有名ですが、オルトフォンの醍醐味と言えばMC型のカートリッジ。
MC型はMM型に比べると繊細な作りだし、針の交換も容易ではないけれども、MM型とは比べ物にならないほどのワイドレンジ。
MM型がおもちゃに聴こえてしまうほでです。

さて今家で使用しているSPU Meistersilverが個人的には最高のSPUだと思っていましたが、今回限定300本という極小生産発売されるこの90周年モデルの圧倒的な音にかなりやられてしまいました。
限定300本に集中された90年の歴史。この90年で培ってきた技術を惜しみなく配置。
恐らくオルトフォンは採算度外視。もし限定でなければこの値段以上の値が付いたことでしょう。
音はオルトフォンらしく繊細かつ大胆。しかもレンジのバランスも良く、ふくよかな低音、存在感ある中音、そして滑らかで優しいけれどもとても透明感あるれる高音。どれをとっても申し分ないです。
特に気に入ったのは圧倒的な密度感と高音。
同じボリュームでも圧倒的な存在感を感じることができるのは、その密度感によるものでしょう。クラブミュージックも、古き良きレコードも、その密度感によりより楽しく、素晴らしく聴こえてきます。音の良いレコードは更にその魅力が増します。
CDと聴き比べたら、なんとCDのチープなこと、、、。
そしてざらつきのない、とても素直な高音。奥行きまで感じる透明感は、特にECMのレコードなどを聴くと感動すら覚えます。
(後はオルトフォンの最高峰MC Windfeldを試聴させてもらうだけですね。)

まぁそんな発売前の素晴らしい限定アイテムを、オルトフォンさんのご好意により今回使用させていただきます。
MC型のカートリッジはDJ的な使用に耐える事ができない繊細な作りになっている為に、普段でもハードなミックスやスクラッチなどは出来ないのですが、いつもは自分のカートリッジを使用しているので多少こういったことも出来てます。
しかし今回は完全に好意で貸していただいているので、そういったハードユーズは出来ませんので、あらかじめご了承ください。
Loftとはいきませんが、ソフトなミックスしかできないと思います。

そうそう脱線ですが、よくLoftスタイルといってミックス無し、1曲終わったらミックス無しで次の曲へということをやってますが、それをミックスしないことに重点/焦点を置きすぎている気がします。
Loftではミックスしないのではなく、単純にできないのです。
光悦という日本のカートリッジを使用してますが、その針先は髪の毛のように細い為、DJがよくやるレコードを反対回転させて曲の頭を探ったりする行為などは絶対できません。
なので曲頭や今曲のどの辺りかを探ることができないのでミックスできません。
かつ使っているミキサーもマークレビンソンの超高級プリアンプなのでミックス機能がありません。
デビッドさんはミックスによるDJ効果を捨て、本来の音の素晴らしさを伝える道に進んだんです。ミックスにかけてはラリー・レバンという凄い人がいましたからね。
ってことでLoftスタイルというのはミックス『しない』ではなく『出来ない』というのが私の考えです。
ミックスを否定している訳ではないのですが、今自分は音質というのにこだわりを持っていますので、Loftスタイルというのに憧れます。
まぁDJだけではないですが、色んなスタイルがあっても良いと思います。
自分なりの道/スタイルを突き進んでいくのが良いと思います。

そんなこんなで取りあえず凄いカートリッジが大阪に参戦します。
関西圏の人たち、是非貴重な体験をしに足を運んでください。
よろしくお願いします。

Ortofon SPU 90anniversary
spu90

calm

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