Calmが5年ぶりにリリースするアルバムは、Calm本人によるエレクトロニクスと信頼するミュージシャンによる楽器たちの融合。
いまだ多くのファンを魅了し続ける傑作アルバム、Moonage Electric EnsembleとAncient Futureの流れが大海原へと注ぎ込み、かつての音楽ファン、今の音楽ファン、そして新しい音楽ファンを飲み込んでしまうであろう。
世界中を見渡してもCalmただ一人にしか作ることができない、そして現代社会に必要な広い意味でのメディテーションミュージック。
様々な足かせや枠を解き放ったインストゥルメンタルポップスが懐かしくも新しい感性を刺激することでしょう。

 

01 _ Room with a View
02 _ Night Ride
03 _ Love Velocity
04 _ Floating Beauty
05 _ Cosmic Language
06 _ Shadow for Two
07 _ Ascending and Descending
08 _ Pining
09 _ Ocean Deep
10 _ Cosmic Wind
11 _ Pearls and the Sun

MUCOCD-027 ¥2,500 (excluding tax)

Calm feat. Moonage Electric & Acoustic Ensemble
  • Original Ensemble
    Tomokazu Sugimoto – Electric and Acoustic Bass
    Toshitaka Shibata – Acoustic Piano
    Yuichiro Kato – Sax and Sax Arrangement
  • New Ensemble
    Takashi Numazawa – Live Drums
    Shinsuke Fujieda – Flute
    Shiba – Trumpet
    Kakuei – Steel Pan, Percussion
    Ignat Karmalito – Qanun, Kalimba, Tambin Flute, Vocals
    Haruka Nakamura – Acoustic Piano

Calm "from my window" (MUCOCD-027) - Focus Point Listening by Farr_Calm on Mixcloud

◆10年、20年と時を経ても心に残る作品を。
1997年デビュー以来、Calm、OrganLanguage、K.F.、Japanese Synchro System、Cosmic Blessing Ensemble,,,etcと数々のコンセプトと名義を使い分け、作品のリリース、ライブ、DJ、プロデュース、リミックス、執筆など多岐にわたり活動を続けるCalm。一見闇雲に活動の幅を広げているようであるけれど、それは小さい頃から蓄積された音楽ライブラリーとそこから吸収し学んだ生き様、哲学を表現する一部にすぎない。そして何よりも多くの活動の幅で一貫して筋が通る通称「Calm節」とは、そのときの流行で終わることなく、10年後も20年後も廃れることなく、ましてや新鮮に心に響くそのプロダクションに違いない。Calmの音楽性は常に「孤高 – One and Only」とう表現がピッタリで、旬やシーンの中心などという簡単な言葉では片付けられないものである。リリースした作品に関しては、デビューEPから何一つ変わらぬ音楽愛を表現しながら、時代と共に名曲を数多くリスナーの心に届けている。DJに関しても小さいながらもレギュラーパーティー ”Bound for Everywhere” (現在は青山Zeroにて開催中)、Oasis (渋谷Bar Musicで開催中)という、一方はダンスミュージックに特化した、一方はディープリスニングに特化したパーティーを主宰し、レジデントとしては ”Sunset The Marina”という大人の野外サンセットチルアウトパーティーでもその選曲の奥深さを発揮している。作品リリースもDJも常に”時代の異物”としてジャンル分け不能な世界観を醸し出し、本来入りやすいポップなものにも関わらずバイヤーやオーガナイザー泣かせな部分もときにはあったであろう。しかし思い返して欲しい、「Light Years」や「Shining of Life」や「Sunday Sun」など作品達、エレクトロニクスと生楽器が融合するライブの草分けとなった恵比寿ガーデンホールでの一夜、伝説となっているメタモロフォーゼ朝、今も続くFreedom SunsetでのDJなど、皆の心に素晴らしい感動や涙を常に残していることを。

そんなCalmの2017年、デビュー20周年イヤーに向けた活動が始まりを迎える。2014年から4年計画と呼んでいるこの計画。2014年は種まきの年だった。多くの地道で根気のいる細かい刷り込みと行動の年が2014年。そして今年2015年は、種から芽が出たところから順番に大事に育てる年。その活動のメインは今回リリースするCalm名義の新しいアルバム『from my window』。

ここ最近のリリースCalm『Calm』、Calm presents K.F.『from Dusk till Dawn』はCalm本人独りによるエレクトロニクスのみで作られたまさに”個 – パーソナル”なアルバムであった。思い返せばデビューアルバムの『Shadow of the Earth』と近い感触であったかもしれない。この”個”の活動中もライブでは多くのミュージシャンとセッションして、生のグルーヴの素晴らしさを再発見していたのかもしれない。そしてここへきて遂に、いや満を持してセッションがまた始まった。そのセッションの現時点での結実が『from my window』。Calmファンならば前作までの内省的な部分と、名作『Moonage Electric Ensemble』『Ancient Future』のアンサンブルとの見事な融合を実感することができるはず。初めてCalmに触れる人たちにとっては、今まで聴いたことがあるような、でも他に例えたらどんなのだろう?という不思議な感情を抱きつつも知らぬ間に引き込まれていってしまう作品力・説得力を感じるだろう。

今回の作品の補足というには少しキャプチャーが違うかもしれないが、参加してもらったミュージシャンの詳細は後述するとして、初の試みとしてはそのミュージシャン達の演奏の録音、ミックス、そしてアルバムのマスタリング全てをCalm本人独りで担当している。録音に関しても録音スタジオではないところにシンプルな機材を持ち込んでレコーディング。無駄なケーブルの長さや機材を通さないことで、ピュアで生々しい音が記録されています。伝説のパーティー「Loft」を主宰するDavid Mancusoを心の師とするCalmにとっては必然としてたどり着いたところだったかもしれない。

実質6ヶ月という期間で製作された『from my window』だが、最終的に、そして結果としてたどり着いたのはCalmにしか作ることができない現代社会へのメディテーションミュージックであり、例えることができないインストゥルメンタルポップス。現代社会には必須となっているジャンル分けやタグ、誇張され色付けされまくった”事実”ではあるが”真実”ではない情報などとは無縁の本物の音楽の復権の新たなスタートを改めて宣言しています。

デビュー20周年の2017年へ向かうCalmの今後の活動をお見逃しなく。

 
   
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